◆2号店オープンへの布石
その頃、まだ私は迷っていた。
2号店の出店・・・・・・・・・・
ある冬の昼時、吹雪にうたれ肩をすぼめ列をなしている、そんなお客様たちの姿。。。
その日私は思った。このお客様たちが待たずに私のらぁめんを食べられる空間が欲しい・・・・
私には三人の息子たちがいる。
今の店を立ち上げるその初日から、埃だらけの店内を家族総出で雑巾を片手にピカピカに磨き上げたものだった。あの日からもう3年という月日が流れていた。息子たちは、学校が終わるとその足で真っ直ぐ店に入り私の造るらぁめんを毎日のように飽きもせず食べて |
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| いた。そして毎日接客から洗い物、調理、そして夜中に至るまでの仕込を私とこなした。気が付くと外が明るくなっていた日も稀ではなかった。 いつしか気が付くと私のらぁめんを自分達で造るまでになっていた。 |
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そんなある日、こんな出来事が。。。
お昼の忙しさが落ち着き一息ついていたその時、長男からの電話があった。「オヤジ・・・すまん今日。。。ふたりとも店に行けないは」 息を荒立てた声に私は直感した・・・「喧嘩したな・・・」
その頃、よく長男と次男が店の営業のあり方に付いて抗論していた。私はすぐ様、自宅に戻った。家の中は表現の使用もないほどグチャグチャだった。それは兄弟喧嘩などと言う言葉では括れないほどの有様だった。二人の目は腫れ上がり、鼻と口からは血が流れ、利き手の拳も血だらけだった。 |
殴り合いの末、少し気持ちが落ち着いたらしく、互いの体を気遣い始めた様子を見て、私も少しホッとした。そんな様子の一部始終を冷静な目で見つめている三男がそこにいた。
私は「お前達がいないと・・・・あの店は動かないんだぞ。たのむぜェ」と言い残し店に戻ろうとした。その時、次男が私の背中にこう言った。「オヤジ・・・こんな事になって・・・店に出れなくなってゴメンナァ!!」
振り向くと次男のその目から涙があふれ流れていた。私も店に戻りながら、店の事を思いながら殴り合いの喧嘩をする位に成長した息子達を思うと、なんだか目頭が熱くなって・・・店を任せられる。任せて見ようと決心した。
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そして私はこう思った。
彼らの細胞のどこかにまだ眠っていた、ひとつひとつの私の遺伝子たちが今動き始めだしたのだと確信した。
そして2号店出店を決意した。
| 店主 三浦 寛 |
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